存在感のある金箔ですが、
実際には少しの金しか使われてはいないのです。
金箔の価格には高度な技術料が含まれています。
金箔を光にかざすと透けてみえます。
LEDライトの光にかざした金箔です。
正五毛 金純度98.9%
一号 金純度97.6%
二号 金純度96.7%
三号 金純度95.8%
四号 金純度94.4%
←本金箔といっても様々な種類があります。
本金箔には微量の銅と銀が含まれています。
銀は箔に張りを、銅は色味を与えるようです。
左は正五毛(金純度98.9%)の本金箔、
右は四号(金純度94.4%)の本金箔です。
左は赤みが強く、右は黄色みが強くなっています。
左からプラチナ箔、
中央は24Kの金箔、
右は99%金、1%プラチナの合金の箔です。
左が「縁付」の金箔で、右が「断切」の金箔です。
「断切」はカーボンを塗布した箔打紙で短時間でつくり、まとめて裁断したもので、照りがあります。
「縁付」は照りがでないように薄く均一に延ばされ、一枚ずつ手作業でカットされ、穴がある場合は、箔の細片でふさがれています。
縁付は落ち着いた品のよい輝きです。
上を絵の具でおおったり、鏡面仕上げにする場合は、
「断切」の金箔が向いているようです。
四角い金箔をつくるときの裁ち落としが「切廻し」です。
右が「本金箔三号」切廻し、
左が「三歩色(青金)…75.5%金と銀」
消金(金泥)1グラムです。金箔が最も細かくなった状態です。
箔を消金にすることを「消(けし)をつくる」というそうです。
「消(けし)」消銀(銀泥)
消銀(銀泥)4グラムの包みです。
様々な貴金属箔がつくられていますが、
このサイトのGalleryで用いたものは、
金箔のほか、銀箔、黒箔、プラチナ箔、青金箔(三歩色)です。
銀箔は通常、画材店などで、断切(箔と箔合紙が同じ大きさ)の状態で販売されています。金箔と比べるとかなり厚みがあり、手でつまめるほどです。
保存状態にもよりますが、銀箔は、長い間には縁から少しずつ焼けてきます。
左が硫黄(イオウ)で黒くした銀箔(黒箔)、
右が銀箔です。
通常の銀箔とともに
イオウでいぶして黒くした銀箔(黒箔)も販売されています。
画材店の銀箔が厚いのは、需要によるものかもしれません。
←この銀箔は、普通の銀箔よりも薄くつくられたものです。
LEDライトの光がもれています。
左は銀箔、右にプラチナ箔をはりました。
銀箔は反射が白く明るい感じがします。
プラチナ箔は変色しませんが、反射が暗く重い印象です。
左から金箔、
三歩色(青金)…75.5%金と銀、
定色(水金)…58%金と銀、
銀箔をはりました。
銀の含有量の多い水金箔は時間が経つと
←オレンジ色にかわっていきます。
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